【独断と偏見でホテルレビュー】阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香

めっきり更新しなくなってしまった(というかもうTwitterで書くこと書けば良いかの精神になってしまっているのと、長文を書く気力が残ってない)ので、無理やり新シリーズを開始させることにした次第である。

 

その名も【独断と偏見でホテルレビュー】

である。

まあ名前の通りなのだが、私の独断と偏見で泊まったホテルをレビューしていこうという企画である。

各項目は五段階評価とさせていただく。(最低が1、最高が5)

恐らく辛口になったり、一部忖度するような評価もあるだろうが、独断と偏見によるレビューなので、その程度の評価のブレは当然許されるためご承知いただきたい。

栄えある第1回は、昨日から北海道釧路市(旧阿寒町)にある「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」に宿泊してきたため、早速レビューしていきたいと思う。

 

 

0.「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」について

此方のホテルは、北海道のホテルでは大御所とも言える鶴雅グループが運営・所有するホテルである。特に阿寒湖温泉は、鶴雅グループのホテルが5つも密集する一大拠点となっている。

・一番人気かつ有名な

「あかん遊久の郷鶴雅」

・ファミリー、若者向けの

「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」

・花ゆう香よりは高級志向(?)になった

「あかん湖鶴雅ウィングス

・ペットと一緒に泊まれるロッジ型ホテル

「鶴雅レイク阿寒ロッジトゥラノ」

超高級宿である

「あかん鶴雅別荘 鄙の座」

が並ぶ。

 

今回宿泊したプランはクリスマス時期用のプランで、シャンパンとクリスマスケーキが付く。また「HOKKAIDO LOVE!!割」を僭越ながら利用させて頂いたため、宿泊費は30%ほど安くなっており、「ほっかいどう応援クーポン」も1人3千円いただいた。また、予約は公式サイトからおこなったため予約時点で5%引きになっている。宿泊費は1泊2食付きで15,000円ほどのところ、10,500円ほどである。

 

 

1.部屋・アメニティ【評価:3.0】

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今回宿泊した部屋は「新洋室湖側」である。最上階の7階かつ部屋の窓も湖側ということで、天気にも恵まれ午後〜夕方〜朝と様々な時間帯の美しい阿寒湖を静かに(暖かい空間で)眺めることができたのは賞賛に値すると言えよう。あ、当然禁煙。

空調(特に暖房)は効きすぎるくらいしっかり暖めてくれるもので、温度調整も風量調整もダイヤル式のいかにも古いものではあるが、寒い阿寒の冬でも戦闘力のあるものになっている。

部屋自体に老朽化は感じなかった。どちらかと言うと細々した部分のフォントと洗面台の造形から時代を感じたくらいか。ベッド横に洗面台を配置したのは、少しでも部屋空間を大きく確保するためだと思われる。洗面台を含めたユニットバスとしてしまうと、その分居住スペースが削られてしまうからだろう。それにしてもどうなんだと思わなくはないが、まあ致命的な問題とは言えないだろう。

部屋はお世辞にも広いとは言えないが、窓側に小上がり(?)があるため、まあ必要十分なスペースの広さはある。ただ、2人での使用を想定している以上、小上がりの座椅子はもう一つ欲しかったところ。お茶パックを複数個用意していたのは◎。洋室なので、特に急須などでなくても問題ないと思う。茶菓子は2つとも彼女にあげてしまったのでわかりません。

ベッドに関しては、少しスプリングが柔らかい印象を受けた。人によっては腰痛が出るだろうなあというのと、これが仕様なのか老朽化なのかは分からないが、これだけ柔らかいと高級感はあまり感じられないのではないかと思う。あと敷き物がちょっと…ラ○ホっぽいので()もう少しシンプルにしていただけると…()

シャワー、トイレはユニットバス式。トイレは綺麗でよい。またシャワーに浴槽はない。この価格帯、かつ2人以上での利用を想定したリゾートホテルであることを考えると、浴槽なしというのはいかがなものかと思われるが、「阿寒湖温泉」の「温泉宿」として売り出している以上、大浴場を利用する人が99.9%であるため、大きな問題ではないだろう。

個人的にちょっとなあと思った点が2点。まず、細かい部分の清掃が行き届いていないように思えた。入って荷物を置いてすぐ、彼女がベッド脇の床に髪の毛が落ちているのを発見。また私も、洗面台下の椅子に汚れが残っているのを発見した。まあ安いプランで宿泊させて頂いているので、特段文句を言える立場ではないのは重々承知の上なのだが、流石に気付いていただきたかったなあというのが正直なところ。

そしてアメニティ提供方法。私自身SDGsというものが本当に気持ち悪いなあ()と思っているのだが、まあそこは百歩譲って理解することにする。ただ、櫛やシャンプーハットはまだしも、100%宿泊客が使用する歯ブラシセットまでフロントでの提供にするというのはいかがなものだろうか。うがい用のコップは置いているのだから、一緒に置いても良いんじゃないか?と思ってしまう。この2点が個人的に大きく評価を下げた点になる。ただ、浴衣は男女共に3サイズ展開で最初から置いてあるし、何より女の子用がめちゃくちゃ可愛いので、寛大な人ならこれでポジれてチャラにできるかなぁってところである。

 

 

2.食事【評価:4.0】

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↑あ、ついでに浴衣見ていってください。可愛いでしょ(威圧)

夕食・朝食共にビュッフェ形式美味しいのは勿論のこと、品数も結構多く、和・洋・中なんでもござれである。デザートも充実。また「阿寒湖の鯉の洗い」など、ご当地メニューもあるので地域性も実感できて良いラインナップであった。特に夕食はワインが進みすぎる料理ばかりで、おかげで泥酔一歩手前であった(褒め言葉)。

夕食は少し遅めの時間(19:30〜)を希望したので、全体的に冷めていたのが残念ではあったが、宿泊客も少なく、フードロスの観点からすると新たに追加で作るのも…という感じだったので、致し方ないかなと思う。アツアツを食べるなら夕食時間開始後すぐに食べに行けば、この問題は解決すると思われる。たぶん。

プランで付けてもらったスパークリングワインも、調べた所プラス価格相当のものだと思うし、美味しかったので何も文句はない。(もっとも、白・辛口だったので、甘いお酒が好きな彼女の舌には合わなかったみたいだが…)

クリスマスケーキも随分立派なもので、甘すぎず大変美味であった。また余ったケーキとワインを部屋に持ち帰る際には丁寧に包んで頂き、新しいグラスまで出して頂いた。おもてなしの精神を感じられて良かった。食べ終えた皿についてもそれなりにスピーディーに下げて頂けたので満足している。まあもちろんここより料理が美味しいホテルはあるんだけれども、お腹いっぱい色々なものを楽しめて、かつちょっとオシャレな空間でちょっとオシャレな時間を過ごせると考えたら悪くないんじゃないかな、と思う。

 

 

3.温泉【評価:2.0】

個人的に一番評価を下げてしまったのが温泉。

「花しづか」と名乗る大浴場は阿寒湖温泉の源泉かけ流し。泉質は単純温泉。入った感じ、pHはほぼ中性なんじゃないかなあ。それほど特徴のある泉質ではない。勿論万人受けするものではあるし、温泉ってだけで気持ちいいのは間違いないんだけど、物足りなさを感じたのは恐らく私が尖った泉質の温泉が好みだからだろう。実際2日目にチェックアウトして、鶴居村まで下ってきてホテルTAITOの日帰り温泉に寄ったのだが、そこの高アルカリ含重曹温泉がハンパなく気持ちよくて、やはりそういうことなのだろうなと思った。ただ、ここまでは本当に好みの問題であって、好みの問題云々で庇いきれないのはここからである。

まず、内湯2種+サウナしかないこと。構造上露天風呂は造れなかったのかもしれない。遊久の郷やウィングスとの差別化を図って敢えて造っていないのかもしれない。それでも「阿寒湖温泉」にある以上、利用客はそれなりに「温泉」に期待を寄せて来ているわけで。あまり温泉を全面にプッシュしたホテルではないとはいえ、もう少し力を入れて欲しいなあというのが私の意見である。あと昨今のサウナブームを考慮すると、サウナ(と言っても15時〜22時の間しか使えないのだが…)があるのに水風呂がないのは割と致命的かも…。

そして、とにかく目立つのが老朽化。入り口の自動ドアに始まり、天井、シャワーホース、湯船外壁など、あらゆる箇所に見受けられる。大浴場のフローリングが比較的綺麗なだけに一層目立ってしまう印象だ。特に天井はひどい。せっかく天井窓があって、露天風呂がないにしても空を見ながら少しだけ露天気分で浸かることができるのに、一部ゴム部分?が剥がれて垂れて来てしまっている有様だ。流石にお粗末であると言わざるを得ない。また大浴場付近の喫煙所についても魔放置感が否めない。せっかく外装は凝ったつくりになっているんだから、せめて外装にも照明くらい付けようぜ…と思ってしまう。

遊久の郷やウィングスと比べると、どうしても温泉設備で大きすぎる差をつけられてしまっている気がしてならない。阿寒湖温泉という立地にもかかわらず大浴場がこの有様では、厳しいなあという感想になってしまうのも致し方ないのではないか…。

 

 

4.総合評価【評価:3.0】

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良い面も悪い面もハッキリしているかな、という感じであった。ただ、大雑把な人であれば特に気がつかないと思う。施設の老朽化もまあ目をつぶることができなくもないかな…という範囲内だと思う。

荷物を車から台車でフロントまで持って来てくれて、部屋まで持っていってくれるのかなと思ったら、いやフロントから部屋までは自分で持ってくんかい!!ってなった以外は、スタッフ対応も丁寧で迅速であったと思う。外国人スタッフも半分近くを占めていたが、しっかり教育を受けているんだろうなあという応対ぶりで感心した。チェックアウト時は少し淡々としている印象を受けたが、まあ忙しい時間帯だと思うので許容範囲だろう(これでもだいぶ寛容だけど)。

ただやはりスタッフ云々とかの問題ではなく、施設自体にウーンという部分があるのは否めず、今回は1泊10,500円程度で泊まれたのでまだ価格相応かなと思うのだが、これが通常価格15,000円だったと思うと「ちょっと高いんじゃないのかな」と感じてしまう。何なら昨年も和洋室で泊まっているのだが、その際は1泊20,000円だった。当時の自分よく出したな…と思う。まあ何を言いたいかといえば、釧路からのアクセスの良さや温泉街に立地するということ、周囲の観光資源の豊富さも含めて、ホテル自体は決して悪くないんだけど、通常価格で価格相応かというと、どうしても首を傾げてしまうかな…。あと、「これが鶴雅か…」ってなっちゃうのも痛いな。もう一回泊まりたいか…?と言われると…正直何とも言えません。

大浴場をはじめとして老朽化も進んでいるので、今回も外壁工事を一部でやっていたが、思い切って大型リニューアルをおこなっても良いのではないかなと思った。特に旧阿寒町の中でも、阿寒湖温泉の一帯は田舎の温泉町あるあるではあるが寂れ方が尋常ではないので、このままだとジリ貧な様な、そんな気がする。