機材リスト

デジタル一眼レフ

Nikon D750

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2020年9月購入。確かこの頃内定がようやく出て、卒業も確定したんで買ったんだったかな。タイミング的には後継機のD780が出て、D750が生産終了して中古が相当値崩れしていた時期だったので、新古品とはいえかなりお得に購入できた(10万円くらい)。中型フルサイズが10万で手に入れられたのだから万々歳よね。それほどの腕でもないし、僕には最新機じゃなくても十分だなあと思ってD750にした。

実際使ってみて、僕には十分すぎるくらいのスペック。各種機能が充実しているだけのみならず、サイズもD850ほどゴツすぎないのでガンガン振り回せる。連写もD500ほどではないけど、そこそこイケる(あまり使わないけど)。

プロでもない限り、700番台くらいの機能性があれば十分ではないかなあというのが私見であり、使ってみての感想。これ一台あればもうフルサイズデジイチは他の機体いらないなと思える、それくらい満足できるカメラです。あんまり高画素機だと暗所がツラいし、一枚一枚の容量もデカくなってしまうし。

まああえて不満点を挙げるなら、ファインダー撮影時のAFポイントはもうちょっとたくさんあると便利かなあ。Wi-Fi接続は…特にいいや。なお3ヶ月で生で持ち運び中に電柱にぶつけてオートフォーカスがご臨終した模様。2021年7月、ようやく修理完了。

 

【フィルム一眼レフ】

Nikon FE

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2021年7月購入。初ボーナスが出たその日にメルカリで落とした。ズームレンズ付きで1万ちょっとだったかな。以前からフィルムはやりたいと思っていたのだが、それに加えて非Aiレンズを使いたいと思っていたので、そうなると選択肢が少なくなってくる(FA、FM2あたりだともうアウトですね)というわけである。FE、FM、F2、F3が最終的な候補だったのだが、絞り込み測光になってしまうとはいえギリギリ非Aiが装着できること、状態の良さ、価格帯、デザインでFEをチョイス。シンプルで洗練された良いデザインだなあと思う。指針式の露出計なのでかなり直感的に露出が見れて使いやすい。ただ、恐らくこの機体は電子シャッターが壊れているか接点不良か何かで、機械式シャッター1/90sしか使えないのが現状。修理に出すと言っても直せる店舗があるかもわからず、状態の良いFM2なりFMなりをもう一台買ってもいいかなあと思っている。あとはAFの使えるフィルムカメラがあってもいいのかもしれない。廉価だし、練習用でF601とかあたりを…。

 

Nikon F90X

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2023年8月購入。世の中にはいわゆる「ジャンク」と呼ばれるものがたくさんあるが、その最たる例がカメラであったりする。そんな「ジャンクカメラ」のひとつ。

元々の発売は90年代中盤(Nikon F5が出る直前くらいです)で、当時の小売価格が16万円ほど。F一桁機までとは言わずとも、当時のNikonとしては結構高性能な中上位AFフィルムカメラなのだが、2023年の今、ハードオフで1,650円。なんだか悲しくなってくるが、このままショーケースの中で見せ物にさせられ続けるのも不憫すぎるので救うことにした。

ショーケースの上段中央あたりにあったので表面しか見えなかったが、なかなか綺麗。取り出してもらって裏面を見るとベッタベタである。どうもこの時期のプラスチック素材は経年劣化でこうなってしまう運命にあるらしい。が、裏蓋を開けることすらせず5秒で買ってしまった(ちゃんと確認しましょう)。

ベタつきは無水エタノール重曹で拭けば綺麗に取れるし、電池を入れたらバッチリ通電したのでなかなかにいい買い物ができたと思う。シャッターもめちゃくちゃ元気だし、裏蓋の内部も使用感がほとんどないくらい綺麗な状態で助かった。電池室も液漏れなし。電池といえば、このF90Xは単3電池×4で稼働するのもうれしい。電池が切れてもその辺のコンビニで買えるからね。最悪他の電化製品の電池を犠牲にできるし。

普段D750を振り回している身としてはボディがそこまで大きいとは感じなかったが、レンズを装着すると1kg超。しかしこのずっしりくる感じがいい。軽すぎると僕はダメなのだ。外観も古さは感じさせず、でも一昔前のようなネオクラ感が伝わってくる。

このF90Xの持ち味は2つ。1つはシャッタースピードが1/8000秒まで使えるということ、これはD750すら凌駕する(1/4000がマックスなので)。明るいレンズも安心して装着できる。もうひとつは当時の最先端技術である「3D-8分割測光」というもので、正直よくわからないがDタイプニッコールレンズのみ対応になっているのである。Dレンズばかり持っている僕にとってはありがたい話である。

ということで、見た目のベッタベタだけでジャンク扱いされていた可哀想なF90Xは見事甦り、時を越えて令和の時代にまた活躍し始めている。AF速度も速いし、ファインダーもデカくて見やすいし、手に入れ易いし楽なのでオススメです。

 

 

【レンズ】

Ai AF Nikkor 24-85mm f/2.8-4D

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2020年9月購入。フルサイズ対応のレンズが手元になかったので、汎用性が高くてお買い得なレンズを探していたところコレがヒットしたのでお買い上げ。広角f/2.8がいい(と、当初は思っていました)。50mm以上を使うことは(これまでは)あまりなかったので、基本的にはこのレンズをD750に付けてる。レンズに付いてるスイッチをカチッとずらすと35mm以上でマクロ撮影も可能というスグレモノ。

このレンズの何が良いって、とにかく汎用性が高いこと。広角24mmも多少歪みが出るとはいえ変な歪み方をするわけではないし、24-70だと望遠側で痒いところに手が届かないなあという人には、85mmまで望遠できるレンジの長さが効く。さらにマクロ機構(Nikonは、マイクロレンズって言うんだよね。コレ。)もついてるので、接写も得意。しかもかなり寄れる。本当にこれ一本あれば大抵なものは写せてしまうわけである。風景から料理までなんでもイケる、現代ではもう出ることのなさそうなレンズ。この時代のハーフマクロ機能があるからこそ実現できる、使用用途の幅の広さなのでは無いだろうか。

2世代前のレンズとはいえ、なかなか良い感じの写り方になってくれる(と、僕は思う)。決めるべきところはしっかりシャープに写してくれるし、僕は狙って撮れるものではないけれどたまには2世代前相応の写し方もしてくれて、最新鋭のレンズと違って逆光には強くないのでゴーストが出てくれたりして。そんな気まぐれなこのレンズが好き。

不満点を挙げるとしたら、望遠側85mmの写り具合。近くのものを写す分にはあまり問題ないのだが、遠くにあるものを85mmで写すと解像度が微妙。70mm以上は素直に望遠レンズに切り替えたほうがいいかも。解像度に関してはちょっと絞ったら変わるかな。そのうちやってみます。

 

【2024.1.6追記】

気づけばこのレンズもテレ端85mmばかり使うようになりました。夜でない限り基本的にはf/8まで絞って使用しています。まあ本体もD750だからISO4000くらいまで上げてもなんとかなるし。ワイド側は頻度が高いのは35mmまで、それより広角側はもう非常用くらいですかね…ハーフマクロスイッチももっぱらオンにしっぱなしであります。

と書いたところで、実は年末年始でレンズ自体が故障してしまいました。30mmあたりからワイド側に回らなくなってしまいました。テレ側は使えるのでまあ使えないこともないんですけど、修理に出すとなると購入価格を超えてしまいかねないので、同じ24-85/2.8-4Dの2玉目か、ワイド端24mmも今となってはほぼ使わないので、思い切って28-105/3.5-4.5Dへ買い換えすることも検討しています。

 

 

Ai AF Nikkor 50mm f/1.8D

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またしても出ましたDレンズ。中古だと状態が良くて手に入れやすい価格帯のものが多いので個人的にDレンズはオススメ。単焦点が欲しいなと思って新宿の北村写真機店に赴いて、色々並んでいる中でひとまず50mmから攻めてみるかと思い購入。レンズ自体は1万2千円くらいだったと記憶している。巷にはf/1.4とかf/1.2とか並んでいるが、素人が扱うにはまあf/1.8くらいあれば十分すぎるなあと思う。このレンズ一本勝負でも全然いける。

僕はf/2〜2.8あたりでよく撮っている。柔らか〜いボケが綺麗。初出はかなり古いレンズではあるが、解像度はさすが。めちゃくちゃ軽くて持ち運びにも全く難儀しないのも推せるポイント。そう、このレンズとにかく小さいし軽いので気軽に持ち出せるし、スナップしようって気にさせてくれる。単焦点の楽しさを僕に教えてくれた大切なレンズなのです。

そんな訳で最近(2021年当時)はこのレンズがメインになっている。ただ最短撮影距離は長めで、接写は苦手かな。そういう時はクローズアップレンズをつけるか、24-85にバトンタッチして貰っている。

 

【2024.1.6追記】

変わらず50/1.8Dは出番が多い。特に評価できるのは、軽量コンパクトさと写りのバランスの良さである。F90Xも手元に増えたが、持ち出す際は大体50/1.8Dがセットになる。また、重量の関係で、遠征などの持ち出す機材を厳選しなければならないシチュエーション(それこそLCC利用時はシビアだからね…)では必ずと言っていいほど選ばれる1本。プラスチッキーなボディは安っぽいという声もあるけれど、そこまでチープな感じはしないし(多分絞りリングもついてるからだ)、機材が限られる時にはプラスチック故の軽さがキクってわけだ。

50mmという画角、風景写真では正直あまり使いこなせていないのだが、街撮りではかなり重宝する。スナップやるなら持ってて損はないかと。ただ、単焦点50mmは激戦区だし、今となっては50/1.4Dもほぼ同じくらいの価格(何ならサイズも重量も大差ない)で市場に出てきている(というか50/1.8Gすらかなり安く買えてしまう…)ので、50/1.8Dを「今」選ぶ動機はなかなかないかも…。

 

 

Ai AF Nikkor 85mm f/1.4D

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2023年3月購入。言わずもがな、Dレンズ系統では最高峰のレンズのひとつである。中古でまずまずの状態のものが5万円だった。いくら25年以上前のレンズとはいえ、1桁万円中盤台でこれが買える喜びといったらない。なんてったって開放でf/1.4ですから。暗くて困ることはまずない。

まず外観、金属鏡筒にメタルフードHN-31。いや、重いんですよ?重いんだけれどもこの重厚感が上位レンズらしさを感じさせる。ちなみに、体感の重さは24-85/2.8-4Dと同じくらい。ひとつだけ不満を述べると、フードHN-31がねじ込み式なので、どうにも取り回しが面倒なのがネック。外したら外したで上手くくっついて収まるわけでもなく、かと言ってつけっぱなしだとキャップを付けられないし…。

肝心の写りの方はと言えば、とにかく明るく、コントラストもやりすぎず適度(本ッ当にやや抑えめくらい?)なのがいい。発色は感覚だけど赤系統が綺麗かな?焦点距離的に万能なわけではないので、毎回持ち出すわけではないのだけれど、まあ〜〜いいレンズですよこれは。むしろ敢えて85/1.4Dの1本勝負をやったりする。単焦点はとにかく足で稼ぐのだ。車移動で荷物の重さが気にならない撮影なら、まず最初に持ち出すレンズになった。

f/1.4だと流石に被写界深度が薄く、ファインダー目視だといくら昨今のデジイチといえど打率が低いかな…(Dレンズばかり使ってて何を今更という感じではあるけど、手ブレ補正もついてないしね…)。f/2.8くらいが打率も安定して撮れると思う。もちろんf/8〜10くらいまで絞れば、現代のレンズにも劣らないくらいにバッチリ解像もしてくれる。寄れはしないけれど、焦点距離や用途を考えたらまず問題はない(寄りたい場面はマイクロレンズに交代していただいて…)。比較的安価に手に入れられるなかでは最強クラスのポートレートレンズ、Nikonユーザーであるならばこの銘玉はぜひ一度試していただきたい。ポートレートのみならず、風景やスナップでも大活躍すること間違いなし。1つだけレンズを選んで後は全部売却しろ、と言われたとしたら、間違いなくこのレンズを残すと即答する。それほど僕に取っては最高の1本なのだ。

 

 

Tokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FX

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2023年8月購入。北海道で生活していると何かと超広角が欲しい場面が多く、複数候補と迷った末に「ひとまずこれで一旦手を打とう」と思い購入したもの。35,000円で買えるのだから大したものである。

Fマウントで超広角域になるとまず初めに思い浮かぶのは大三元、14-24/2.8Gだろう。フィルター使用前提なら16-35/4Gも候補になる。あとは純正かSIGMAの各単焦点だろうか(20/1.8Gとかそのへん)。しかし私はDレンズとトキナーが好きな人間である。逆光に弱い?今に始まった話ではない。勿論古のポンコツぶりな場面も多いし、Dレンズは特にデジタルを想定して作られたものではないから、不都合が生じることもある。しかしそれでも、Dレンズだから、トキナーレンズだから引き出せる良さもあると思っている。あと安い。迷わずAT-Xを購入した。

まず偉いのはワイド端16mmとテレ端28mmで長さが変わらないこと。インナーズームしてくれるのはめちゃくちゃありがたい。重量はかなりあるが、これだけのスペックと価格を実現しているのだから目をつぶるところだろうし、手持ちでも問題ない重さである。写りとしては、最新(当社比)のレンズらしくコントラストが高めで、トキナーブルーと称される青の発色が素晴らしい。D750との相性も良く、やはりデジタル時代に設計されたレンズなのだなと思わされた。開放f/2.8で撮るのも画面上で観るくらいならいいが、あまり大きく引き延ばすような鑑賞をされると解像度的にツラい。そのうち絞って撮影もしてみよう。

注意点としては、いくら一体型フードや頑丈なキャップがあるとはいえ、前玉はそれなりにせり出しているので扱いには細心の注意が必要。ワイド端の方が前にせり出すので、持ち運びの際はテレ端28mmに合わせた方が万が一も考えると安心かもしれない。また、今更ではあるが逆光耐性は(意外にイケる場面もあるものの)あまり高くないので、基本的には光源に向けない撮り方が求められる。満月に向けただけでも結構エライことになったので、構図は要検討。上述の通り「月でもキツい」ので、特に天体写真は頭を悩ませそうだ…。

素性はいいが、それなりに重さがあって用途も限られるレンズなので、個人的には写りの好きなレンズなのだが、あまり持ち出せてはいないかな…。超広角でキメるとハナから分かっていれば迷いなく持ち出すのだが。なお、今から購入を検討されるのであれば、後継となるOpera16-28 f/2.8の検討をおすすめする(AT-Xは旧製品なのでね)。

 

 

 

Tokina 75-300mm AF f/4.5-5.6 for Nikon (AF730)

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手持ちでは(当時)唯一のサードパーティー製レンズ。元々Nikon F-601を使っていた母親が持っていて、もう使うことも無いとの事でお下がりして貰ったものである。とはいえ幸か不幸かあまり使われていなかったのか状態は良好。望遠マックスの300mmまでいくと解像度が気持ちアヤしくなってくるが、そこまで行かなければ20年以上前のレンズだが現代でも十分通用するレベルの解像度だと思う。

比較的柔らかいタッチの写り具合が特徴。望遠側でもf5.6と望遠にしては明るいのもありがたいし、十分実用に耐える。基本的にはf/8かそれ以上絞っての運用になる。AF速度は流石に古いレンズなのでもっさりしているので、動きが激しい動物などを捉える時は少々ツライかもしれない。重量もそれなりにあるので、バランスを重視するなら本体にバッテリーグリップをつけてもいいかも。

それほど数が出回っていないのかAmazon等では在庫切れが続いているが、よくハードオフで投げ売りされている。状態が良ければお買い得なレンズだと思う。なお、D750では動作したものの、先代のD5500ではEE表示となり使用できなかった(絞りリングを最小絞り固定にしてもダメだった)。原因は分からないが注意されたし。(追記:相方のD5300に装着したら作動確認できたので、絞りリングがf/22で固定できてなかったのかな?と思います。)