チェック柄

1日2本書けるとは。こういうモチベが高い日もある。ただ、割とどうでもいい話である。

 

 

さて本題に入る。

 

8年間もの間、僕は完全にチェック柄というものを封印してきた。

正確に言えば、封印を解くに解けなくなってしまっていた。

 

 

 

僕がピュア()な中坊だった頃通っていた千葉大附属中というのは私服通学だった。

オシャレというのに無頓着なやつも(特に男子は)まあまあいたけど、幼小中どっかで受験しないと入れない学校ということでちゃんとしたお家が多かったんだろう、無頓着にしてもそれなりにちゃんとした身なりをしてた子が多かったように記憶している。

特に女子はオシャレな子が多かったなあ。一時期露出が酷くないかってことで集会あったけど。

 

 

インキャにも陽キャにも振り切れなかった(というか今でもそうなのだが)中途半端な僕は、特に何が着たいとかもなく、まあ母が買い与えてくれた無難な服を無難に着ていた。たまにめんどくさくてジャージ着てたけど。

 

 

 

その頃サッカー部や野球部の陽キャの皆さんは何を着ていたかというと、

 

チェックシャツだった。

揃いも揃ってチェックシャツだったのだ。

チェック信仰でもあるのか??と思うくらい皆着ていたのであった。

なるほど陽キャが着るとチェックでもサマになるもので、決して某京工業大や某京理科大の教室のようにはならない(失礼)。

ただ、当時から僕は厄介なひねくれ少年だったため、「チェックシャツ、そんなにいいか〜〜?」などと思っていたのであった。言わなかったけど。

それでも当時、僕も実はチェックシャツは1枚あったので、たまにそれを着て学校に行っていた(割とお気に入りだった気がする。中学生のファッションなど、ライトオンで十分であったのだ)。

 

 

 

 

しかし、ある日を境に僕はチェックシャツはおろか、チェックというチェックを忌み嫌うようになってしまった。今思えばここまで嫌う必要がなかった気もする。アナフィラキシーショックみたいなものか(違う)。

 

ある時、クラスの女の子にこんなようなことを言われた。

「みんなチェック着てるよね。私チェック好きじゃない。みんなチェックを着さえすればいいと思ってる。」

 

(まあここには書かないが他にも諸々の思惑があったのだが)この発言を機に、僕はチェックシャツを一切着なくなった。それどころかチェック柄というものに見向きもしなくなった。基本的に自分ではチェック柄のものは買わなくなった。

ラルフローレンのチェックのハンカチを母が買ってくれて、流石にそれは有難く使わせて頂くことにしたが、でもそれくらいではなかろうか。

 

 

「チェック封印の呪縛」は8年に渡って続いた。

大学に入り、その発端となった女の子も随分遠くに行ってしまったし、もうチェックがダサいとかそんなこと気にする必要など微塵もなくなっていたのだが、なんとなくうまくチェック柄のアイテムを上手く使いこなせない気がして、封印は解けないままであった。

 

 

そして2019年。もうすぐ元号が変わる頃の話。チェックを忌避してきたけど、なんか今なら上手く使いこなせるんじゃね?って気が、唐突にしてきた。

試しに春先にチェック柄のストールを買ってみた。おお、いいじゃん。意外とイケる。小物なら悪くない。

 

 

そして今に至る。なんでこれを書こうかと思ったかというと、チェックパンツ買ってみようかなって思ったから。地味目な色のでいいから、なんかいいのねえかな。

 

おわりです。