お疲れ様でございます。
昨日はやっと弊学の成績発表でありましたね。僕はというと試験期間中から焦りが止まらず、ハンネを「18単位中10単位取らないと留年」に変えて自分の尻を叩く作戦に出た訳ですが、むしろ普段よりツイートが増えてしまうという何とも残念な結果に終わっております。恐らく健全なTwitterユーザーからしたら「なんであいつ試験期間もいっつもTwitterにいるんだろう…」と感じられていたと思います。
安心してください。その感覚が正常です。
終わったら終わったで「戦争と社会は落単確実」「史料講読流石に無理」「産業社会学落としたら留年」だのとTLを汚しまくりましたが、なんだかんだで開示してみた結果こんな感じです。
戦争と社会単位きてて草 pic.twitter.com/tD1fbeOrL3
— ましゅー@試される半島 (@tm_3373) 2020年3月10日
普通に18単位中16単位取れてしまいました。すいませんでした。
(ちなみに落とした2単位は寝ブッチしただけです)
で、振り返って思ったんですが、この履修組むの結構苦労したし頑張ったよなーと。もしかしたら履修ガイドみたいなの書いたら需要あるんじゃねえか?となったわけです。私みたいなすうよわ経済学徒も少なからずいるでしょうから。
そこで今回は、
慶應義塾大学の経済学部新3年生向けに
三田での履修について、個人的に思うポイント
をつらつら書いていこうかと思うので、気が向いたら読んでもらえるとありがたいですっていう話です。もちろん新4年や日吉や他学部の皆様も読んでもらって構わないのですが。
では、書いていくよん。
ポイント①:春学期で単位を取りまくれ!!
3年になると流石に大多数の学生が就活をスタートさせると思う。
特に22卒はカワイソウなほどにヤバイヤバイと煽られているのでもう開始している人も多いかもしれないですな。※ちなみに今の時期の僕は「社会人になんかなりたくねえ!w」とか言ってました。社会不適合にもほどがある。
そのため、秋〜冬頃には業界によっては(外資系とか一部のコンサルとかね)早期選考が最盛期を迎えてたりするんじゃないかと思う。まあ僕は一切関係ありませんでしたが。
また、本選考じゃなくても秋〜冬はインターンも多く開催されているので、この時期になると就活も本格化してきたな感が出てくる。しんどい。
もちろんこうした秋〜冬の企業イベント(?)は休日になんかやってくれる訳ないので基本的に平日開催だ(というかむしろ休日にやってるってことは休日出勤してるってことだからね)。そのため、誠に残念ではあるが、どーーーしても授業を犠牲にしないといけないタイミングが出てきたりする。私も秋学期は夏の遅れを取り戻すべく1dayインターンに突撃しまくっていて、しょっちゅう1日休んだり午後休したりして数少ない友人に泣きながらノートを頼む…なんてことが多々あった。
このことを見越して秋〜冬に時間的ゆとりを持たせたいのであれば、授業は春学期に詰めるのが賢明かなぁと思うわ。
あと、これ僕は全然体験してないんで間違ってたら指摘して欲しいんだが、早期選考狙い組は特に春学期に詰めた方がいいかなぁと思っている。体感だと3年次に内々定をとっていた人は大体10~12月ごろに決まっていた人が多かったし、ということはそのあたりで選考があったはずなので。また、せっかく内々定取ったのに、春の成績が爆死してる上に秋学期も選考のせいで全然授業に行けず進級か留年かギリギリの戦いになってしまい成績発表まで夜も眠れないって人をTLにちょくちょく見かけたので…。まあ何はともあれ心理的ゆとりのためにも春学期で頑張って単位稼いだ方が良さそうだなって感じですな。え?6月がインターン選考とゼミで死ぬって?そこは気合いだ。
目安としては、春学期で16〜20単位くらい稼げていれば安全ラインだと思う。
経済学部の3年→4年の進級要件は「28単位以上取得」である(なお例外あり。②で後述)。しかし、忘れてはいけない。学年末には「ゼミ4単位」がまとめて降ってきます。
そう考えると、例えば春学期で18単位頑張って稼いだとすると、ゼミ4単位が降ってくることを見越せば、秋は最低でも6単位さえ取れてしまえば進級できてしまうことになる。勿論、履修申請自体はもっとたくさんすると思うが、「6単位さえとれてしまえばひゃくおくちょうまんバッチリ!」という状態なら相当心理的にラクですよね。
※また秋学期のゼミですが、ゼミによっては三田論終わったら来年度までほとんど活動が無くなるところもあるので、時間的ゆとりはさらにつくれることも。
目標ラインとしては3年終了時に(もちろん進級するのは大前提だがww)、114単位(以上)の取得である。この114という数字の根拠であるが、
①卒業のために最低限必要な合計取得単位数が126単位
➁4年時に最低でも12単位以上の取得が必要
の2要素によるものである。すなわち、3年終了時までに114単位以上取得しておけば、4年で12単位とった時点で上記の卒業要件①➁両方を満たすことが出来るため、単位取得コスパが非常にいいのである。特に(私もそうであったが)日系企業の場合は春学期後半あたりまで就職活動が続くと想定するべきであるため、このことを考えてもなるべくゆとりをもって4年に上がりたいところだ。
ポイント②:再履に注意
(※再履ない人・日吉で授業をとらない人は飛ばしてください)
先程、3→4の進級要件が「28単位以上取得」と話したのは覚えているかと思う。
しかし、これも前述したとおり、例外があるのだ。そう、
再履修は28単位に含まれない。
そうなのだ。再履はカウントされないのだ。
しかも再履は基本的に「来日」して単位取得に向けえっさほいさと勉学にハゲむことになる。「教室が1年生だらけで草ww3回目受けてるのワイだけでクソワロタwwww」「再々履流石にしんどい」などと春学期の私のようにツイートしている場合ではない。
統計の教室来ましたけど、後ろで騒いでる1年生と前方で死んだ顔でレジュメ見てる2〜4年でくっきり分かれすぎててしんどい
— ましゅー@試される半島 (@tm_3373) 2019年7月24日
そう、かなり切実な問題がこの「再履修」には潜んでいる。
ここで、三田での授業割り振りの特質について述べておきたい。
三田では基本的に4,5限が「ゼミのための時間」であると考えられている。(何だか忘れましたが、確か公式にそんな感じの文章をどっかで出してたはずです)
そのため、通常の講義は「1〜3限」に集中しているのだ。
このため、地元で朝バイトにハゲむ遠距離通学勢は授業とバイトの狭間で阿鼻叫喚することになる。何を隠そう私のことである。
しかしこんなことは些細な問題だ。再履修の大きなネックのひとつは「移動時間」である。
日吉から三田までの移動はどんなに早くても35分はかかる(ナビタイム参照)。加えて田町・三田の両駅から三田キャンまでもそこそこ距離がある。つまり、昼休みを挟まない限り、再履前後のコマに三田の授業をブチ込むことができない問題が発生するのである(実際、無理やり登録すると修正させられる)。
このおかげで私は春学期の水曜日の授業が「日吉4限統計学Ⅰ(3回目)」のみになってしまった。
再履組は3年スタート時点で結構なビハインドを背負ってしまっているのである。もちろん自らの努力(というか私の場合は能力)不足の所為なのだから仕方がないことではあるが。
では少しでも効率よく単位稼ぎをするにはどうすればよいか。個人的には、再履の前後に日吉の授業をブチ込むと少しは効率化されるのではないか?と思う。
例えば「マクロ経済学初級Ⅰ」を再履修するとする(無論、私のことである)。マクロは火1,2、木1,2の4コマが設定されている。また、再履では自由に選ぶこともできる。余談だけど再履は担当者変えるとうまくいくことがあるよ。ソースは俺。
火1マクロを取ったとしたら、火2で三田の授業を受けることはできない。しかし日吉の授業は取ることができる。
「卒業単位認定科目(16単位の枠がある)」がまだ余ってるのであれば般教を取るでもいいし、「日吉の選択必修(経済数学、マル経など)」を取れば専門教育科目稼ぎをすることもできる。
そして昼休みに大急ぎで三田に向かえば、三田3限を受けることもできる。
当然ではあるが、うまく授業を詰めれば、効率的に動くことができるというわけだ。
最後になるが、3→4の進級条件には、「ミクロマクロ経済史+選択必修で16単位以上」という地味にエグいやつもあるので、再履は全力で取りに行くことを推奨する。無論、4年で落としたら即留だしさ。
あと一部の方(というか統計再履勢)は「基礎教育科目8単位以上」(つまり統計学Ⅰ/Ⅱ、日経概論、歴経)のところで爆死する可能性を秘めているため、不安な方は(タイプBのみにはなるが)日吉の「数学概論Ⅰ/Ⅱ」を回収することをオススメいたします(詳しくは1年生向け履修記事にて)。
ポイント③:基本科目は3年のうちに
三田の単位縛りには以下のようなものがある。
「基本科目3分野以上にわたって4単位以上取得」
である。
履修案内をスクショしたものだが、こんな感じでA〜Jまで分野が分かれており、要はこの中の最低限3分野で4単位以上取ってねっていう話である。
例えば私の場合は、
D-経済史:日本経済史a、アジア経済史b→4単位
G-現代経済:日本資本主義発達史a,b→4単位
J-社会関連:社会史a、社会史b、産業社会学a,b→8単位
という形で取得した。もちろん4分野以上取得する分には全然OKである。
こんなつまらんものを見落として4年で卒留するなんてあまりに悲しすぎるので、3年のうちになんとか3分野×4単位を取りに行くことをオススメしたい。
そしてできれば念には念を入れ、4分野×4単位くらいになるように履修を想定しておくといいかもしれない。
というのも、基本科目も結構抽選が多い。
日吉2年間で抽選や語学第一希望が通らなかったことがなかった僕だが、三田に来て初めて抽選落ちしたのが「金3日本経済史b」だった。
2020年度の場合基本科目で抽選となったのが
「社会思想a,b」
「日本経済史a」
「経済学史Ⅰa,Ⅰb」
「経済政策論a」
「金融論a」
「経済地理a」
の以上6講義であり、当初の計画が崩れることがままある。
抽選になる科目は履修要項にも書いてある(+毎年ちょこちょこ変わる)ので必ずチェックすること。そして事前エントリーを忘れずに!まあ日本経済史の抽選に関しては法学部を追い出せば万事解決するんですけどね(ボソッ
そしてここで「数弱経済学徒」の立ち回りが非常に重要になる。
私と同様、「超絶数弱だけど英社でイキリ倒したら経済学部に入れちゃったテヘペロ☆」「数学もミクロもマクロも統計ももう見たくも触りたくもないんだが?」みたいな人は以下④に注目。
ポイント④:三田で1ミリも計算しなくても卒業できる!!
(※数強は飛ばしてください)
日吉で散々ミクロマクロ統計にいじめ抜かれて何なら再履修まで残しもう一切計算したくない数弱経済学徒たちよ。
三田で1ミリも計算しないで卒業できちゃいそうな俺が通るぞ。
(※2021.1.28追記:本当に1ミリも計算しないで卒業決定しましたワロタ)
はじめに一応言っておくが、三田で数学やミクロマクロの考え方、統計学を使う講義は
「我々には理解不能」
である。選ばれし数強のみが立ち入ることを許される領域である。
では数弱の民は三田でどう立ち回るべきなのか。具体的に戦略を練っていく。
ちなみに念のため、「経済学部数弱方式(注:一般入試B方式のこと。)で入学したww」と常日頃ネタにしている私がどれくらい数弱かという指標をいくつか置いておこう。
・高校1年の数学ⅠAで単位を落としかけた(もちろん全部赤点)
・数学の試験は赤点じゃなかったら奇跡レベル
・現役のセンター試験数学合計95点(母校から受けた人の中でワンチャン一番低かったのでは)
・浪人してもセンター試験数学合計135点
・2次で数学使うのに駿台全国判定模試で数学偏差値が50に一度も到達せず
・駿台全国模試(一番むずいやつ)は言わずもがなである。
・結果大学受験も数学のせいで落ちる(当然0完)
こんな私がどのようにして三田生活を乗り切ったのであろうか。
まず避けては通れないのが前述した「基本科目」である。はじめに分野を絞る。我々に太刀打ちできるのは
「C 学史・思想史」
「D 経済史」
「G 現代経済」
「J 社会関連」→ただし講義によってはアウト
こんなもんである。
(※2021.1.28追記:初稿では「F:制度・政策」も入れていましたが、シラバスを見た感じすべての講義でまあ無理そうな予感しかしなかったので除外しました。また、他の分野も今回はPEARL科目を除外しています)
残りの分野の講義は我々には修得が困難である。とにかくこれらの分野の講義をどんどん受けていくことになる。
具体的には以下の通りとなる。
C:「経済学史Ⅰa,Ⅰb」「社会思想a,b」「社会思想史a,b」
D:「日本経済史a,b」「欧米経済史a,b」「アジア経済史a,b」
G:「日本資本主義発達史a,b」「現代日本経済論a,b」「経済体制論a,b」
J:「社会史a,b」「産業社会学a,b」
この中から先述した通りに「4単位以上×3分野以上」取ればいいというわけである。なんだ簡単じゃん(?)
また「特殊科目」については講義要項とにらめっこすることが重要である。
少しでも数学やミクロマクロや統計学を使いそうな気配が感じられたらそっ閉じするのだ。
もし間違えて取ってしまったら履修取り消しあるいはD覚悟の強行突破でもよい。特殊科目を1つや2つ落とす分にはあまり痛手ではない。
それでも履修コマが足りないのであれば、最終手段を取ることになる。
他学部講義を取りまくるのだ。
我々には12単位の「関連科目」の枠が与えられている。この枠をフルに使い、文学部や法学部の講義に出張するのである。卒業単位認定科目が余ってるのであれば、それもつぎ込んでしまえばいい。
ちなみに私は3,4年でトータル18単位を文学部に捧げる予定である。
(※2021.1.28追記:自由科目も含めてなんだかんだで20単位も取ってましたww)
私の場合は主に文学部日本史学専攻および美学美術史学専攻の授業にお邪魔させてもらった。この度は大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
特に文学部の授業は面白いだけでなく、(これを言うと文学部のエライ人に怒られそうであるが)「出席だけで単位が来る」などそもそもユルいのもあったりするので、「入る学部間違えました!!!!」と嘆いてる人にオススメ。
経済学部の科目だけに縛られる必要はない。数学とミクロマクロ統計学の呪いから解放されるためには手段を選んではいけないのだ。
その結果何が起こったかといえば、4年次の履修が自分の所属する経済学部の講義よりも他学部である文学部の講義の方が多くなってしまい、果たして「経済学」の学位を貰っていいのだろうかと苦悶しているのはまた別の話である。
以上のことに気を付けて講義をぶっこんでいけば、三田で一切計算することなく得単していくことができるであろう。
しかしこれもまた真理であるが、歴史系科目が増えるということは、暗記量は得てして膨大になりがちなため、試験直前は記憶容量が死亡しがちである。
試験対策はどうぞお早めに。
あとがき
まあざっと僕が履修を組むときに「気を付けてる」ポイントはこんな感じなので、よかったら参考にしてみてください。特に数弱&再履持ちの経済学部不適合者の皆様には有効だと思います。
何より大事なのは「自分が取りたい講義を取ること」と「自分の能力がどれだけかを把握していること」なんじゃないかなと。そこを見誤っていなければたぶん何とっても大丈夫です。たぶん。あとは進級要件と卒業要件に気を付けてください。
そのうち、日吉向けの履修ガイドも書きたいと思っているのですが、書けるかどうかは僕のESの進捗次第。3月下旬くらいまでには用意できるように頑張ります。
(※2021.1.28追記:1,2年向けの記事も昨年書きました。こちらも順次アプデします)
それでは。